高卒後10年間のフリーター生活を経て念願のプログラマへ。株式会社ダンクソフト 柳沼義智さん(32歳) 前半

高校卒業後、約10年間、プールの監視員のアルバイトを続けてきたという柳沼さん。
30歳を前に「このままじゃいけない」とハローワークで職を探しますが、面接にも進めないということが続きます。
そんなとき出会ったのが、ちょうふ若者サポートステーションでの若者UP プログラムでした。
プログラミングに興味があった柳沼さんは、MIC(Microsoft Innovation Center)のプログラミング研修に参加。
なんと研修時のインターン先である株式会社ダンクソフトに正社員として入社することができました。
入社して1年が経つ柳沼さんに、フリーター時代のこと、就職に対する思い、そしてこれからのことを聞きました。

32歳からのスタートだって、
プログラマとしてはけっして遅くない。

興味はあったのに、知らない世界へ一歩を踏み出すのは怖かった。

僕は、高校を卒業してから、ずっとプールの監視員のアルバイトばかりをやってきました。たまにプールが休場になって暇なときに、プログラミングを独学で勉強したことがありました。もともと興味があったんです。でも、独学ではまったくわからないところがあったりして……。結局、断念してしまいました。
そんなことがあったので、ちょうふ若者サポートステーションでMIC のプログラミング研修のことを聞き、参加したいと思いました。でも、そのときは定員オーバーだったんです(笑)。残念に感じつつも、知らない世界に一歩を踏み出すのは怖かったので、「どうせ自分には無理だから」とあきらめていました。ところが、研修にキャンセルが出たと電話がかかってきました。僕は無性に焦ってしまって、「行きます」と勢いだけで答えていました(笑)。このときに、電話がかかってこなかったら、僕は「やりたいけどできなかった」と自分にいいわけをし続けていたと思います。

僕のなかに「プログラマになる」という選択肢が生まれた。

MIC のプログラミング研修は、僕にとってはとても難しいものでした。でも、楽しかった。僕はまったくプログラミングのことがわからない状態で行ったので、技術的なことを習得できたという感じではなかったのですが、「こういうことを仕事にしたい」と思えるようになりました。
その後、ダンクソフトでインターンをやったときには、ますます「プログラマになりたい」という思いが強くなりました。自分でプログラミングしたものが、思い通りに動いたときはホントにうれしかったですね。もちろん思った通りに動かないこともありますけれど、どこが間違っているのかを調べるのもまったく苦ではありませんでした。
ダンクソフトはとても雰囲気のいい会社で、「あぁ、こんな会社で働けたらいいな」と思ってはいましたけれど、まさか本当に雇ってもらえるなんて思ってもみませんでした。

会社でのミーティング風景。柳沼さんは半年前から開発チームに所属。正面のモニタに移っているのは、徳島サテライトオフィスにいるチームリーダーの竹内さん。
竹内さんは遠く離れた徳島県にいるのだが、勤務時間中はネットでつながっているので、距離感はまったく感じないという。左から、星野社長、メンターの若松さん、柳沼さん。

柳沼さんの上司・チームリーダー竹内祐介さんからのメッセージ

インターン採用のときも、こんな感じでモニタ越しに彼を面接しました。柳沼は開発チームに入ってまだ半年ですから、まだまだこれからという所ですね。ただ、彼はまじめな性格なので、順調に伸びているかと思います。プログラマはずっと勉強し続けなければならない職業です。ですから、スタートするのが遅くても、がんばれば、先にスタートした人を追い抜くことが可能なんです。

さまざまな人との出会いがあって、
楽しく働いている自分がいる。

入社してからの1年間はあっという間のできごとだった。

プログラミングをはじめたばかりですけれど、将来的には「わからないところは、あいつに聞いてみよう」と思ってもらえるような、頼りがいのあるプログラマになりたいと思います。毎日毎日が勉強で、理想に近づくためにはまだまだ長い時間がかかりそうです。
入社してからの1年間はものすごく早く流れていきました。勉強もさせてもらいながら、せめて足手まといにならないようについていくのに精一杯でした。でも、それを苦にしたことはないんです。一度も「辞めたい」と思ったことがありません。プールでアルバイトしていた10年間よりもずっと濃密な毎日を過ごさせてもらっているのかなと思います。
ちょうふ若者サポートステーションの方、MIC のプログラミング研修で出会った方、それからダンクソフトの星野社長やみなさんとの縁があったおかげで、今、僕は働くことができているんだと思います。

株式会社ダンクソフト代表取締役・星野晃一郎さんからのメッセージ

インターンのときから見ていますが、まじめで、吸収力もある若者です。ただ、きっかけがなくて正業に就けなかっただけだと思いましたね。私自身も、大学を卒業しても正業に就かず、音楽で食っていこうと思っていたころがありました。そんな自分自身の経験から見れば、これまで生業に就いていなくても、働くうえでの大きな違いはないと思っているんです。彼の人となりを重視して、うちで働いてもらうことにしました。

後半へ